料理の理念

本日はコース料理の焼き物に


サワラの幽庵焼きをご提供させて頂きました。


抜群の脂のりで最高の食材でした。


ここで

末木の料理の理念についてお話させて下さい。


少し長くなりますがご容赦ください。


はじめに


本日の焼き物に使わせていただいた食材。


魚へんに春と書いた鰆(サワラ)です。

旬が春だからそう名付けられたそうです。


ですが4月中旬の現在

もう名残の食材となりました。


本日の鰆は、浜で水揚げされた250本から

厳選された15匹の中の1匹になります。


このような素晴らしい食材を用意してくださる

魚屋さんには頭が上がりません。


ここ数年は温暖化などの影響もあり

様々な食材の旬が早まっていると感じております。


しかし

自然には人間の作った暦など関係なく

時は流れていきます。


逆らわずに今ある最上のものを使わせて頂きます。


なので、


末木では決まった献立はございません。


月替わり等の決まった献立ですと


突然旬が終わってしまったり

天候や海の状況などで

良品が仕入れられなくても

決まったものを出さなければなりません。



またそのような状況ですと、

普段よりも質が低いのに

仕入れ値は高くなることがあります。



食材の品質の差は

料理の質に大きな差として

出てきてしまいます。


同じ金額をいただいているのに

日によって料理の質に差が出ます。


仕方ないと言えばそれまでです。


しかし、末木はそれを良しとはしません。


何日、何週間、何ヶ月も前から

ご予約してくださるお客様には

最高のおもてなしをしたいのです。


どのような状況でも可能な限り

美味しい料理を出す努力を致します。


市場に通い、魚屋さんと密に連携することで

何か素晴らしい食材を必ず手に入れます。


その何かは本当にわかりません。


秋が旬の食材が突然

春に1匹だけ極上の個体となって

仕入れることだってあります。


そのような素晴らしい食材を使ったりするためにも

献立は決めていないのです。


そんな出会いは中々ありません。


絶対に逃したくないのです。


末木では

最大限美味しい料理をご提供できるよう

努力することをお約束致します。


当日の献立

是非お楽しみにして下さい。


最後まで読んでいただき

誠にありがとうございました。


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